チオ尿素によるレニウムの吸光光度定量法
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概要
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チオ尿素および塩化第一スズによるレニウムの吸光光度定量法を検討し,レニウム白金合金やレニウムを含む数種の化合物中のレニウムの定量に応用してみた.この定量の操作は次のとおりである.0.05〜2mgのレニウムを含む溶液を100m<I>l</I>のメスフラスコにとり,25m<I>l</I>の塩酸,12m<I>l</I>の5%チオ尿素溶液および6m<I>l</I>の1<I>M</I>塩化第一スズ-4<I>M</I>塩酸溶液を加え,水で標線までうすめて振り混ぜ,50分間以上室温に静置後390mμあるいは445mμにおける吸光度を測定し,検量線によってレニウムを定量する.検量線はレニウム濃度20ppm以上でも直線で,このときのモル吸光係数は390mμおよび445mμでそれぞれ9.8×10<SUP>3</SUP>および6.2×10<SUP>3</SUP>であった.この方法によれば,生成した錯化合物は安定で再現性もよく,精度のよいレニウムの分析方法として迅速分析などに応用できると思われる.
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