けい光X線による鉱石および工業製品の中のカルシウムの定量
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概要
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鉱石および工業製品の中のカルシウムを簡易に定量するために,けい光X線法を試み,内部標準としてコバルトを用いる検量線法が適当であることを認めた.すなわち,試料400mgに酸化第二コバルト100mgを加え,融剤としてリン酸水素二ナトリウム5gおよびフッ化ナトリウム5gを用いて融解し,融成物を微粉砕してCoK<SUB>α</SUB>-1およびCaK<SUB>α</SUB>-2の強度を測定し,標準炭酸カルシウムを用いて同様な処理によって得た検量線を使って定量値を求めた.諸種の共存元素の影響はほとんどなく,リン鉱石,石こう,セメントおよびガラスにっいて満足すべき結果が得られた.<BR>なお,ほたる石についても,この方法を適用してカルシウムの量を知り,これからフッ素含量を算出し,比色法の結果と一致することを認めた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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