放射滴定によるアルカロイドのテトラヨードビスマス酸塩,テトラヨードカドミウム酸塩ならびにテトラヨード水銀酸塩の組成決定
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概要
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ドラーゲンドルフ,マルメならびにマイヤー試薬はアルカロイドの鋭敏な沈殿試薬として知られている.しかし,これらの沈殿の組成について種々組成式が与えられているので,さらに詳しく検討する必要があると思われた.この目的のため,種々のアルカロイドについて<SUP>131</SUP>I標識ドラーゲンドルフ試薬などによる放射滴定を試みた.滴定曲線より以下のことが明らかになった.すなわち,アルカロイド分子中に塩基性窒素原子を1個有するものはドラーゲンドルフ試薬と反応して1:1の結合比をもつ沈殿を生成する.2個の塩基性窒素原子を有するアルカロイドは試薬と反応して1:2の結合比をもつ沈殿を生成する.しかし,2個の窒素原子のうち1個の窒素原子の塩基性がきわめて小さいときは沈殿の結合比は1:1となる.同様にこの方法を種々のアルカロイドに対して<SUP>131</SUP>I標識マルメならびにマイヤー試薬を用いて行なった.しかし,これらの試薬による沈殿は,可溶性がやや大であった.これらの個個の結果についてのデータをあげて考察を述べた.
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