2波長分光測光法によるモノニトロサリチル酸およびサリチル酸の混合物の分析法 : 有機窒素化合物の分析法(第14報)
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概要
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3-,5-ニトロサリチル酸(3-,5-NSA)およびサリチル酸(SA)混合系から各成分を定量するための2波長分光(1光束)測光条件を検討した.その結果,次のような定量式が得られた.<BR><I>C</I><SUB>3-NSA</SUB>=Δ<I>A</I><SUB>430.0-391.5</SUB>/0.00927,C<SUB>5-NSA</SUB>=Δ<I>A</I><SUB>410.0-454.0</SUB>/0.0676,<BR><I>C</I><SUB>SA</SUB>=(Δ<I>A</I><SUB>295.5-333.2</SUB>-0.0118<I>C</I><SUB>3-NSA</SUB>)/0.0240<BR>ここに,<I>C</I>は各成分濃度(μg/m<I>l</I>),Δ<I>A</I><SUB>λ2-λ1</SUB>はλ<SUB>2</SUB>(nm)における吸光度とλ<SUB>1</SUB>(nm)における吸光度の差を示す.溶媒としては0.01<I>N</I>水酸化ナトリウム水溶液を用いた.定量範囲は,それぞれ1〜30,0.5〜4,1〜5μg/m<I>l</I>である.定量目的成分が3成分中2%に相当する小さい混合比であっても,回収率は96.5〜106%であった.ただし,3-NSA/SAの濃度比が50となる混合系のSAを定量する場合はこの範囲からはずれる.<BR>なお,SAを直接定量する方法として,2種類の溶媒を用いる2波長2光束測光法についても考察した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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