溶媒抽出分離後キシレノールオレンジを用いての有機相発色によるインジウムの吸光光度定量法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
インジウムを第1級高分子量アミンを用いて硫酸溶液から選択的に抽出したのち,有機相に発色試薬を添加し有機相発色による,インジウムの吸光光度定量法につき検討した.その結果,発色試薬としてはキシレノールオレンジ-エタノール溶液が最適であった.呈色はきわめて安定であり,モル吸光係数は570mμで3.3×10<SUP>4</SUP>である.モル比法と連続変化法によって,錯体の組成は,[インジウム]:[XO]=1:2と推定できた.<BR>これまでインジウムの定量には,鉄,アルミニウム,ガリウムなど多くの金属イオンが妨害することが知られているが,本法を用いると,5.00μg/m<I>l</I>のインジウムに対して,20倍量のカドミウム,コバルト,銅,マンガン,マグネシウム,ニッケル,亜鉛,ガリウム,タリウム(I)は妨害せず,20μg/m<I>l</I>までの鉄(III),アルミニウムは大きな影響を与えない.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- オクタデシルシリル化シリカディスクを用いる微量鉛のイオン対抽出/蛍光目視定量
- ランタン-アリザリンコンプレクソン-フッ素三元錯体の薄層クロマトグラフィー挙動
- C_18修飾シリカ固定相を用いる高速液体クロマトグラフィーにおけるアルミニウム-ο,ο'-ジヒドロキシアゾベンゼン陽イオン性錯体の保持挙動
- C_18修飾シリカ固定相を用いる高速液体クロマトグラフィーにおけるアルミニウム-ο,ο'-ジヒドロキシアゾベンゼン陽イオン性錯体の保持挙動
- C_18修飾シリカ固定相を用いる高速液体クロマトグラフィーにおけるアルミニウム-ο,ο'-ジヒドロキシアゾベンゼン陽イオン性錯体の保持挙動
- C_18修飾シリカ固定相を用いる高速液体クロマトグラフィーにおけるアルミニウム-ο,ο'-ジヒドロキシアゾベンゼン陽イオン性錯体の保持挙動
- C_18修飾シリカ固定相を用いる高速液体クロマトグラフィーにおけるアルミニウム-ο,ο'-ジヒドロキシアゾベンゼン陽イオン性錯体の保持挙動
- ヘテロポリモリブデン酸イオンとのイオン会合に伴うローダミン B の消光時間プロフィル
- C_18修飾シリカ固定相を用いる高速液体クロマトグラフィーにおけるアルミニウム-ο,ο'-ジヒドロキシアゾベンゼン陽イオン性錯体の保持挙動
- バソクプロインジスルホン酸錯陰イオンとしてキチンへの濃縮を利用する微量銅の固相吸光光度定量 (分離・検出と機能物質)
- ミニチュアカップを用いた黒鉛加熱炉-偏光ゼーマン原子吸光分析法による生物試料中のマンガンの直接定量
- 黒鉛ミニチュアカップを使用するゼーマン原子吸光分析法による環境試料中のクロムの直接定量
- イオン交換樹脂による粉じん中の極微量白金の分離と同位体希釈 : 誘導結合プラズマ質量分析法への適用
- オンライン濃縮/誘導結合プラズマ質量分析法による環境水中の微量元素の定量
- 高周波プラズマトーチ発光分光分析法によるバナジウムの定量
- 溶媒抽出分離後キシレノールオレンジを用いての有機相発色によるインジウムの吸光光度定量法
- 溶媒抽出分離後キシレノールオレンジを用いての有機相発色によるインジウムの吸光光度定量法
- キチンを固相抽出担体として用いる微量成分の分析システムの設計