新積雪の圧縮粘性係数と降雪粒子の結晶形との関係
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概要
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新積雪の圧縮粘性係数に及ぼす降雪粒子の結晶形の影響を調べるために, 秋田県鹿角市八幡平でかわき新雪の密度変化を6時間毎に観測した.主な結果は次の通りである.<BR>1) 三次元的な外形を持つ立体樹枝から成る新雪の圧縮粘性係数は, 同じ密度で比較すると, 二次元的な外形を持つ樹枝の場合より約5倍大きい.<BR>2) 新雪とこしまり雪との圧縮粘性係数の比較によると, 立体樹枝を主とする雪層では密度が0.1g・cm<SUP>3</SUP>以下で, 樹枝や角板を主とする雪層ではそれ以上の密度でこしまり雪へ変化すると考えられる.この事は, 結晶形により圧密過程が異なることを示唆している.<BR>3) 立体樹枝, 雲粒付立体樹枝, 角板および樹枝を主とする各々の新雪について, 圧縮粘性係数を密度および雪温の関数として表わす実験式が導かれた.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
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