入広瀬における積雪の断面観測
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概要
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1968年2月12日には, 新潟県入広瀬村で, 積雪の深さが4m45cmに達した. 山村における深い積雪の一例として3月5日と同25日に, この積雪を断面観測によって調べた. <BR>積雪の層構成, 雪の密度ρ, 含水率<I>W</I>, 雪の硬度<I>H</I>の観測値は, 図1と図2に示してある.<BR>各層の最大抗せん力と最大抗張力の密度との関係は, 図3と図4に示した.<BR>積雪の自然条件下の平均的な粘性圧縮について, 札幌の雪に関する小島賢二の研究や, 塩沢の雪に関する篠島健二の研究と比較して調べた.<BR>圧縮粘性系数は札幌の積雪より幾分大きい. これは, 積雪の変質の速度, 特に雪粒の大きくなる速さが, 北海道より北陸の方が速いことによるものと思われる. しかし, この推論を確かめるには, 今後多くの実例について詳しく調べる必要がある.
著者
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清水 増治郎
国立防災科学技術センター長岡雪氷防災実験研究所
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五十嵐 高志
国立防災科学技術センター長岡雪氷防災実験研究所
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斎藤 博英
国立防災科学技術センター・雪害実験研究所
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監物 勝英
国立防災科学技術センター・雪害実験研究所
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五十嵐 高志
国立防災科学技術センター・雪害実験研究所
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清水 増治郎
国立防災科学技術センター・雪害実験研究所
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