多発性筋炎における糖質コルチコイド療法の再評価:長期効果に及ぼす影響
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概要
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多発性筋炎(PM)における糖質コルチコイド(GC)療法の治療効果を客観的に評価した成績は少なく,長期予後に対する効果は知られていない.そこで, PM 59例を対象に治療効果,副作用出現を用量反応性の面から検討した. GC大量投与例は短期,長期とも機能予後に対する治療効果が優れていた.しかし, GC薬投与に伴う重篤な副作用の出現率も高かった.一方,中等量以下で長期的な機能改善の得られる例も存在した. GC薬投与量と生命予後の間には明らかな関連は無かった.以上の成績から, GC薬はPMの長期的な機能予後を改善し得る事が判明したが,今後,症例による投与量の選択,内臓病変に対する治療法の確立が重要であると考えられた.
著者
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岡田 聡
東邦大学医学部内科学第4講座
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斉藤 栄造
東邦大学医学部付属大橋病院膠原病リウマチ科
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木下 真男
東邦大学医学部第4内科学教室
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大島 久二
東邦大学医学部第四内科
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吉田 ひとみ
東邦大学医学部第四内科
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黒田 京子
東邦大学医学部第四内科
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大島 久二
東邦大学医学部第4内科
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斉藤 栄造
東邦大学医学部第四内科
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吉田 ひとみ
東邦大学医学部第4内科
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