アドレナリン皮内反応に関する研究 第2報 各種症例及び動物における血中アドレナリン増感物質の証明
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概要
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多くの細菌多糖体, 組織多糖体などのhost response生起物質たる高分子, 高粒子物質は, アドレナリン混合皮内注射により, 24時間後注射局部に出血性壊死を示し, これを仮にアドレナリン増感作用と命名 (島本) した. これと同様の性質をもつ物質の血中存否の証明をこゝろみ, 第一に血液多糖体分劃抽出を試み, 本抽出物とアドレナリン50μgの混合物をウサギ皮内に注射し, 24時間後出血性壊死の有無をみた. ウサギ血液抽出物137件, 人血抽出物82件での結果は, 対照例の陽性率それぞれ20, 16%に比し, 細菌内毒素混和, 同静注, 経口投與後の血液, また赤痢菌感染症・イレウス患者血液など上記物質の血中出現の考えられる症例より採つた血液の多糖体分劃は, それぞれ有意の差をもつてアドレナリンと混和して高率に皮内出血反應をみた.
- 社団法人 日本内科学会の論文
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