自覚症状と性格との関連についての研究
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概要
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自覚症状と性格との関連についての問題を解明する一助として, 一つにはpsycho-somatic, 他方にはsomato-psychicの觀点より, 次の如き研究を行なった. 即ち, 高校生について, 健康状態別に, 自覺症状と性格傾向とを調べ, 次いで兩者の関係を追求した. その結果, (1) 身体の不調にある者が最も多くの症状を訴えると共に, この群には, 内向性, 神経質, 固執, 抑鬱傾向の者が多かった. (2) 健康であると自ら考えている者の中にも, 詳しく調査すると種々なる不定の症状を訴える者があり, その有する性格傾向によって症状の発現が大きく左右された. (3) 疾患を有する者は性格傾向によって, その症状の発現が左程影響されなかった. 以上についてそれぞれ考案を試み, 性格傾向の把握が, 患者の取扱い上に如何に重要であるかと云う事を改めて認識した.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
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内田 雅夫
東京慈恵会医科大学第三内科学教室
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樋口 正元
東京慈恵会医科大学・内科
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古閑 義之
東京慈恵医大古閑内科
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草野 真郎
東京慈恵会医科大学第三内科学教室
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吉田 之好
東京慈恵会医科大学第三内科学教室
-
古閑 義之
東京慈恵会医科大学
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宮島 真次
東京慈恵会医科大学古閑内科教室
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長山 秀雄
東京慈恵会医科大学古閑内科教室
-
内田 雅夫
東京慈恵会医科大学古閑内科教室
-
吉田 之好
東京慈恵会医科大学古閑内科教室
-
樋口 正元
東京慈恵会医科大学古閑内科教室
-
草野 真郎
東京慈恵会医科大学古閑内科教室
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- 自覚症状と性格との関連についての研究
- F.Reichsman編"Advances in Psychosomatic Medicine"(Vol.7) Hunger And Satiety in Health and Disease 336頁, 31図, S.Karger, AG, Basel, \14,710,医学書院刊洋書部扱い
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