慢性肝疾患に出現した血管腫様高エコー結節の超音波による経過観察例の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
慢性肝疾患患者のUSによる経過観察中に出現した血管腫様の高エコーを呈する小腫瘤性病変のうち3ヵ月以上,無治療経過観察が可能であった16例18結節において腫瘤径,US像の変化を検討した.このうち6例7結節と高頻度に肝細胞癌と診断された.いずれも腫瘤径の増大を認めたが5例は腫瘍容積倍加時間が140日以上のslow-growingな肝細胞癌であった.3例4結節は辺縁高エコー・中心低エコーのいわゆる“Bright loop”像に変化した.経過観察中5例に娘結節の出現を認めた.これらの腫瘍は高エコーの時点では血管造影陰性であり早期確定診断には超音波誘導下組織生検が有用であった.
著者
-
鵜沼 直雄
三井記念病院消化器センター内科
-
諸井 中
三井記念病院中央検査部
-
田川 一海
三井記念病院
-
藤野 均
三井記念病院消化器内科
-
安田 宏
三井記念病院消化器センター内科
-
宇多 慶記
三井記念病院消化器センター内科
-
藤野 均
三井記念病院消化器センター内科
-
鵜沼 直雄
三井記念病院
関連論文
- 急性肝炎重症型に対するインターフェロン, ステロイドパルス療法が著効を示した3症例
- 大腸がん検診での腫瘍・非腫瘍の鑑別診断における拡大内視鏡の有用性
- 肝癌の膀胱転移の1例 : 第468回東京地方会
- 維持血液透析中に顕性C型肝炎が急性発症した1例 : HCV-RNAの塩基配列同定による感染源の特定
- P44 ヘマトクリット値と循環器疾患の発症リスクとの関連
- 男性における成因不詳脂肪肝の検討
- 職域定期健康診断の評価(4) : 健診受診回数と医療費との関連
- 職域定期健康診断の評価(1) : 尿糖検査と糖尿病との関連
- 職域健康診断の評価 (3) : 心電図検査所見と突然死との関連
- GB型肝炎ウイルス感染を伴った劇症肝炎
- 内視鏡検査による大腸癌検診の有用性とポリープの取り扱い
- CCLにより閉塞性黄疸パターンを示した薬剤性肝障害の1例 : 第480回東京地方会
- Bland-White-Garland 症候群 (左冠状動脈肺動脈起始症) の1例 : 手術前後の比較検討 : 第87回日本循環器学会関東甲信越地方会
- 人間ドックにおける上部消化管検診の有用性と問題点
- P341 職域定期健康診断における脂肪肝発見の有効性と有用性
- 血管造影上thread and streaks signを呈した原発性肝細胞癌の3症例
- C型慢性肝炎の長期予後とHLA
- HBウイルスマ-カ-による慢性肝炎より肝硬変への進展の予測(第21回「成人病研究助成」研究報告)
- 東京地方における散発性A型肝炎の多発について--1983年1月〜5月
- 肝内圧とウイルス性肝疾患における肝の組織学的変化の関係
- 慢性肝疾患に出現した血管腫様高エコー結節の超音波による経過観察例の検討
- 急性循環不全に伴う肝障害の検討 いわゆるショック肝について
- ステロイド誘発性消化性潰瘍の対策 (特集 ステロイド療法の有用性と留意点)
- 394 レーザーを用いた内視鏡的な止血, 癌焼灼, 吻合部狭窄切開(第18回日本消化器外科学会総会)
- Sjögren 症候群を合併した慢性肝内胆汁うっ滞症の3例
- 腹水患者におけるCA125の検討
- ICG停滞型を示した胆石症の1例 : 肝内色素結合蛋白との関係
- 慢性肝疾患におけるHBs抗原subtypeの分布
- A case of chronic renal failure with diffuse hepatic and myocardial calcification.
- An adult case of familiar ornithine transcarbamylase deficiency.
- A case report of 19-year-old HB virus carrier with chronic .DELTA. infection for 10 years died of acute hepatic failure.
- Compound subtype as a marker of HBV replication in HBV carrier.
- タイトル無し
- Study of the lymphnode around the common hepatic artery in chronic liver disease.
- タイトル無し
- Serum osteocalcin concentration in patients with liver cirrhosis.