各種肝疾患患者末梢血リンパ球のnatural killer活性に関する研究
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概要
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T-24細胞とChang細胞を標的細胞として,各種肝疾患患者末梢血リンパ球の細胞障害性を,<SUP>51</SUP>chromium release assayによって検索した.対照群32例のT-24細胞に対する% cytotoxicityは7.3±4.2%であり,CAH 25例では5.8±3.5%, LC 20例7.0±4.1%, PHC 15例6.7±3.8%であった.AH急性期では5.1±4.5%と低下したが,回復期では7.0±2.7%と上昇する傾向がみられた.またPHC末期の症例では,細胞障害性の著明な低下がみられた.以上の成績はChang細胞についても同様であり,リンパ球にインターフェロンを添加することによって,両標的細胞に対する細胞障害性が著明に上昇したことから,これらはNK活性によるものと推定された.また,CAH, LC, PHC患者血清は,健常人リンパ球の細胞障害性を著明に低下させた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
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