慢性肝疾患患者におけるHTGL-EIA値
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概要
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健常成人および慢性肝疾患患者におけるHTGLおよびLPL量を,Ikedaらの開発したモノクロナール抗体を用いたEIA法により検討した.HTGL-EIAは慢性肝疾患の重症度に応じて低下が認められた(コントロール612±354ng/ml, CIH 587±432ng/ml, CAH 316±193ng/ml, LC 124±120ng/ml)が,LPL-EIAは肝疾患群での差異はなかった.慢性肝疾患患者群において,HTGL-EIAは他の肝予備能の検査(PT, PT活性,ヘパプラスチンテスト,アルブミン,総コレステロール,エステル比)と高い相関を示したが,肝逸脱酵素や胆道系酵素とは相関を示さなかった.以上より,HTGL量は,肝予備能の指標の一つになると考えられた.今後その低下に関し,肝細胞での合成から類洞内皮細胞表面での局在にいたる過程の障害部位を明らかにするために,更なる検討が必要と思われた.
著者
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味村 啓司
和歌山県立医科大学第3内科
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刀禰 佳典
和歌山県立医大第三内科
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前島 悦子
和歌山県立医科大学第3内科
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湯川 進
和歌山県立医科大学 集学的治療緩和ケア部
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刀禰 佳典
和歌山県立医科大学第3内科
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長谷川 庄一
和歌山県立医科大学第三内科
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前田 孝夫
和歌山県立医科大学内科
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野本 拓
和歌山県立医科大学代謝内科
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味村 啓司
和歌山県立医科大学内科
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藤野 和巳
和歌山県立医科大学第3内科
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藤原 滋人
和歌山県立医科大学第3内科
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辻本 妃早子
和歌山県立医科大学第3内科
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川野 恵三
和歌山県立医科大学第3内科
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前田 孝夫
和歌山県立医科大学第3内科
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長谷川 庄一
和歌山県立医科大学第3内科
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