肝疾患のX線的血管構築と病理組織-慢性活動性肝炎-
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概要
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慢性活動性肝炎の2症例にX線的肝血管造影を施行し,その変化を臨床的・病理学的所見と対比した.組織切片でのP-PないしP-C結合でうかがわれる小葉構造の歪みは,肝動脈末梢の屈曲像として,また腹腔鏡で観察できる肝表面の鮮紅色斑は動脈のhypervascularityを伴う分布異常によるものとして把えることができる.病変の強い門脈域の小動脈には,壁の変化や 血栓形成などもみられ,本疾患の成り立ちと進展に血管系の関与することの重要性を指摘した. また基本的変化を把握する上での経時的血管造影の有用性を強調した.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
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