HB抗原のFamily Study
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概要
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HBs抗原の持続陽性者13例とその構成血縁者109例のHBs抗原,HBs抗体,HBs抗原subtypeおよびα1フェトプロテイン(以下AFPと略す)値を測定し,次の結果を得た.HBs抗原陽性率は34.8%,HBs抗体陽性率は30.3%であり,これらは日本人供血者の成績と比較して有意に高率であった.なお男女比はそれぞれ男48.2%:女20.8%および男20.8%:女39.6%であった.母親がHBs抗原陽性の場合,その子供のHBs抗原陽性率は70.6%であり,父親の31.6%と比しきわめて高く垂直感染の強いことを裏付けた.HBs抗原subtypeはadrが大部分をしめ,今回の調査では純粋なadwは認められず山陰地方のHBs抗原subtypeがadrに偏向していることをうかがわせた.AFP値異常はHBs抗原陽性者の41.2%にHBs抗体陽性18.2%に,HBs抗原,HBs抗体ともに陰性者の22.6%に認められた.
著者
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周防 武昭
鳥取大学医学部附属病院第二内科
-
周防 武昭
鳥取大学医学部保健学科病態検査学
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田中 弘道
鳥取大学医学部第2内科学教室
-
吉田 勝彦
鳥取大学医学部附属病院第二内科
-
石原 国
鳥取大学医学部附属病院第二内科
-
吉田 勝彦
鳥取大学医学部第二内科
-
田中 弘道
鳥取大学医学部附属病院第二内科
-
田中 弘道
鳥取大学医学部第2内科
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