気液下向並流充填層の有効熱伝導度
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概要
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気液下向並流充填層の有効熱伝導度およびみかけ壁面伝熱係数を, 0.12 から 0.43 cm 径の 3 種のガラス球充填層における空気-水系に対して, 層内温度分布から求めた.本論文では, 有効熱伝導度についての結果を述べている.<BR>有効熱伝導度は, 液流速の低いときには, 気液の流れに関係しない静止有効熱伝導度によって支配され, 液流速の高いときには, 液の半径方向混合に基づく熱移動によって支配される.気相の流れの影響は, 液流速が低く, ガス流速の高い場合においてのみ現れる.<BR>有効熱伝導度を, 静止有効熱伝導度, 気相および液相の半径方向混合に基づく熱移動を考慮した伝熱モデルを用いて相関し, 次式を得た.<BR><I>ke/k<SUB>l</SUB></I>=1.5+<I> (αβ) <SUB>g</SUB> (G<SUB>g</SUB>C<SUB>pg</SUB>*d<SUB>p</SUB>/k<SUB>l</SUB>) </I>+<I> (αβ) <SUB>l</SUB> (G<SUB>l</SUB>C<SUB>pl</SUB>d<SUB>p</SUB>/k<SUB>l</SUB>) </I><BR>ここで, (αβ) <I><SUB>g</SUB></I> は粒子径のみの関数であり, (αβ) <I><SUB>l</SUB></I> は粒子径と空塔速度を用いた気相のレイノルズ数との関数として表された.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
-
明畠 高司
東京工業大学:大学院理工学研究科化学環境工学
-
白井 隆
東京工業大学資源化学研究所
-
松浦 明徳
東京工業大学大学院総合理工学研究科化学環境工学専攻
-
日高 与佐富
小西六写真工業 (株)
-
白井 隆
東京工業大学 資源化学研究所
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