石炭液化反応における分子量分布の動力学的解析 : 一次液化油の低分子化過程
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概要
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従来より, 石炭液化反応の速度論的解析は, 溶剤抽出や蒸留分別に基づくランピングモデルにより行われてきた.しかし, これらのモデルは, 反応機構や生成物を単純化して取り扱う断続的モデルであり, 生成物分布。反応機構および操作条件との関係を詳細かつ定量的に把握するためには, 液化反応における連続的取り扱いが必要である.そこで。本研究では, 液化反応で得られた一次液化油の分子量分布をGPC法を用いて測定し, その経時変化を連続的低分子化モデルにより説明した.その結果, 分子量<I>m</I>が300以上の範囲では, 初期の分子量分布, 反応速度定数<I>k, m</I>に対する反応次数<I>b</I>が既知であれば, 任意の反応時間での分子量分布が推算可能であること, また, <I>m</I>=300付近を境にして低分子化速度の分子量に対する依存性が異なることを明らかにした.
- 社団法人 化学工学会の論文
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