石炭液化反応の連続的低分子化モデル
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概要
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太平洋炭を用いた溶剤抽出水添液化反応に関し, 残渣の微小時間の液化反応により生じた生成物の分子量分布をGPC法を用いて測定し, 固相分解の分配関数を算出した.これより, 固相の分解過程と液相内での低分子化過程を考慮した連続的な低分子化モデルを提案し, その結果, 次の点を明らかにした.1) 固相の反応速度, 分配関数, 液相内での低分子化速度を基に液化過程における分子量分布の経時変化の予測が可能である.2) 反応初期では固相分解と分配関数が液化油の分子量分布に及ぼす影響が大きい.3) 特定分子量範囲の累積重量に着目すると, 固相成分の分解過程が液相生成油に及ぼす影響は評価可能となる。
著者
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尾上 薫
早稲田大学理工学部 応用化学科
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城塚 正
早稲田大学理工学部 応用化学科
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藤井 高司
早稲田大学理工学部応用化学科
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田山 徹
早稲田大学理工学部 応用化学科
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藤井 高司
早稲田大学理工学部 応用化学科
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