多成分系水溶液内での平衡組成の数値計算法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
多成分水溶液系に適用可能な平衡組成の数値計算法の開発を行った.この方法は系内の全平衡成分の中から独立成分を分別し, 従属成分の平衡関係を独立成分のみで表すものである.平衡関係式と物質収支, 電荷収支式を組み合わせることによって, 平衡組成解析のための基礎式は独立成分と同数に低減化される.これらの非線形連立方程式はNewton-Raphson法で容易に解が得られる.具体例としてH-Na-Cl-PO<SUB>4</SUB>系を取りあげ, 水溶液のpHおよび電導度の計算値と実測値との比較を行った.本計算法の特徴は次のように言える.1) 広範囲にわたる多成分水溶液系に対応できる, 2) 全平衡組成の濃度算出が容易に行える, 3) イオン強度, 電導度などの物性の算出に有効である.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
関連論文
- 尿素を用いた均一沈澱法による海水中の含有成分の回収および高付加価値化に関する研究
- モデルポテンシャルを用いた量子拡散モンテカルロ法による窒素分子の計算
- モデルポテンシャルを用いた量子モンテカルロ法によるリチウム分子の計算
- 変分モンテカルロ法を用いたモーメント展開による原子・分子の計算
- 量子拡散モンテカルロ法によるポジトロニウム-ヘリウム原子系の結合状態に関する計算
- モデルポテンシャルを用いた量子モンテカルロ計算の精度
- 量子モンテカルロ法によるフッ素原子のポジトロニウム親和力の計算
- 量子モンテカルロ法によるポジトロニウム : 原子系の結合エネルギー計算
- 銅イオンの直接分光光度法について
- 緩慢レドックス反応 S_2O_8^-S_2O_3^ 系における微少濃度変化の測定
- 電位測定法による過硫酸-ヨウ化物系反応の速度論的考察
- 固相反応による担持型Ni微粒子触媒の設計モデル
- 石炭液化反応における分子量分布の動力学的解析 : 一次液化油の低分子化過程
- 石炭液化反応の連続的低分子化モデル
- 溶剤抽出水添液化における反応温度が石炭粒径変化に及ぼす影響
- 多成分水溶液系の平衡組成の計算法とその応用
- 難溶性塩の沈殿を伴う水溶液系における平衡計算
- 電解質 NRTL モデルを結合した ECCIMA 法による非理想溶液の平衡組成の計算について
- 活量係数を考慮した平衡組成の数値計算法
- 多成分系水溶液内での平衡組成の数値計算法
- 気液平衡を考慮した溶液内の成分濃度の精密計算
- 気-液平衡を考慮した溶液内の成分濃度の精密計算 (計算化学工学の周辺)
- 弱酸塩と強酸水溶液の中和反応における平衡成分の精密計算
- LaNi5触媒の酸化調製過程における結晶成長の測定