固相反応による担持型Ni微粒子触媒の設計モデル
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概要
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合金の固相酸化による新しい担持型金属触媒の調製法, 特に金属の粒子径制御の原理を明らかにするために.LaNi<SUB>5</SUB>を出発原料として.LaおよびNiの段階酸化過程におけるNiおよびNiO結晶子径の成長速度を測定した.操作因子として酸化温度, 酸素分圧を変化させた.これより.結晶成長過程を未酸化Niの熱成長過程とNi酸化時の結晶成長過程とに大別したNiおよびNiO結晶子径の触媒粒子内半径方向分布の経時変化に関するモデルを提案し, 実験結果との対応から1) 酸素速度パラメータと結晶子成長速度定数から成る2つの特性値とNi酸化時の結晶子径成長係数を用いると酸化過程におけるNi平均結晶子径の経時変化が予測可能である, 2) 領域IIにおける特性値が領域lの特性値と等しい場合には半径方向に均一な結晶子径を有する触媒を調製しうる, という点などを明らかにした.また, 3) CO吸着測定による触媒のNi分散度はNi結晶子径<I>Rc</I><SUB>Ni</SUB>に対し極大値を示し, たとえば<I>Rc</I><SUB>Ni</SUB>が19nmの場合に分散度が大きいことが判明した.
- 社団法人 化学工学会の論文
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