イオンポンプとチタンサブリメーションポンプよりなる排気系の特性
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概要
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イオンポンプとチタンサブリメーションポンプを組み合わせた排気系について報告したが、以下その結果をまとめてみると、<BR>(1) チタンサブリメーションポンプは、活性ガスに対して大きな排気速度を持っが、不活性ガスに対しては排気能力が無い。これを解決するために小型のイオンポンプを組み合わせることは、非常に有効である。<BR>(2) 径が、300mm, 高さ400mmのガラスベルジャを備えた蒸着装置を簡単なベークアウトで、10<SUP>-8</SUP>Torr台に75分、ゲッター膜面を液体窒素で冷却するクライオポンプを併用すると、約30分で10<SUP>-9</SUP>Torr台の圧力が得られる。<BR>(3) 到達圧力での残留ガスの主なピークは、<I>M/e</I>;216, 18, 28, 29, 40, 44で、いわゆる重ハイドロカ-ボンは無視出来る程度である。<BR>(4) 動作中チタンフィラメントから放出される主なガスは、水素で、フィラメントのガス出しを十分行なえば、減少出来る。<BR>(5) チタンゲッタ膜の排気速度は、-50°〜100℃間で一定である。<BR>(6) 10<SUP>-7</SUP>TGrr台で蒸着が出来、クライオポンプを併用すると、10<SUP>-8</SUP>Torr台で蒸着が出来る。
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