酸化ジルコニウム担持金属酸化物触媒による一酸化窒素の一酸化炭素による還元反応
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概要
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NOのCOによる還元反応に高活性を示す担持金属酸化物触媒の探索を行い, その触媒特性を明らかにしようとした.種々の金属酸化物一担体系について検討したところ, 3-5wt%Fe/ZrO<SUB>2</SUB>触媒が高い反応活性を示し, また反応中 (250-350℃) の劣化も見られなかった.さらに高い熱安定性も示すことが明らかとなった.Fe/ZrO<SUB>2</SUB>触媒の金属原子当りのターンオーバー数はFe担持量1wt%で最大となった.Cu/ZrO<SUB>2</SUB>触媒は低温 (150-200℃) で高活性を示し, N<SUB>2</SUB>への選択性は高いが, 活性の劣化が見られた.両触媒系においてCO酸化反応との比較より, NO-CO反応は酸化還元機構で進行しているものと推定した.2wt%Fe-0.5wt%Cu/ZrO<SUB>2</SUB>二元系触媒は, Fe/ZrO<SUB>2</SUB>あるいはCu/ZrO<SUB>2</SUB>触媒いずれよりもかなり高い活性を示し, さらに低温においてN2への選択性の高い触媒であることを見出した.二元系触媒は, Fe/ZrO<SUB>2</SUB>と同様な安定性を示すことが分かった.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
-
岡本 康昭
島根大学総合理工学部
-
岡本 康昭
阪大基礎工
-
岡本 康昭
大阪大学基礎工学部化学工学科
-
今中 利信
大阪大学名誉教授
-
今中 利信
大阪大学基礎工学部 化学工学科
-
今中 利信
大阪大 基礎工
-
大戸 慶治
大阪大学基礎工学部 化学工学科
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