キンギョに寄生する球胞子虫 Goussia carpelli について
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概要
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米国全土のキンギョで時々問題になる慢性的な斃死の1次原因として疑われている, 形態的に Goussia carpelli に固定される球胞子虫について研究した。キンギョへの感染は孵化直後に認められ, 胞子をもった嚢胞体は 15 日令魚に見られた。通常, 6 週令で問屋に出荷するため水揚げされるが, 感染魚はこのあと摂餌しなくなり 2, 3 週の間に 50〜75% が死亡した。感染魚は慢性的に腸炎を起こしており, 腸の固有層にはセロイドに包まれた多数の嚢胞体が観察された。イトミミズやエビを担体として嚢胞体をキンギョに与え実験感染に成功した。
- 日本魚病学会の論文
著者
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Hedrick R.P.
Department of Medicine, School of Veterinary Medicine, University of California
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KENT M.L.
Department of Medicine, School of Veterinary Medicine, University of California
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Kent M.L.
Department of Fisheries and Oceans, Biological Sciences Branch, Pacific Biological Station
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