大腸癌の腫瘍マーカー
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概要
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大腸癌の腫瘍マーカーとして第一にCEAが挙げられる.CEAは,NCAをはじめとする正常関連抗原とともに主に蛋白部分の抗原決定の解析が行われ,CEA特異抗原に対するモノクローナル抗体の作製が試みられている.一部の正常関連抗原と反応しないモノクローナル抗体によって,従来より大腸癌に特異性の良好な臨床成績が報告されている.<BR>大腸癌に対する特異性は低いが,感度がすぐれたものとしてTennaGen, TPAが報告されている.近年,ヒト大腸癌培養細胞を免疫原として作製されたモノクローナル抗体によって発見されたCA 19-9, CA-50などの糖鎖抗原が期待されたが,大腸癌に良好な臨床成績を示さなかった.しかし,CA 19-9, CSLEX 1(シアル化Lewis)とのcmbination assayが大腸癌に対し感度を高める成績が報告された.これら糖鎖抗原はLewis血液型抗原と類似した糖鎖構造のためLewisと大腸癌の関連性が免疫組織学的に研究されつつある.
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