色素皮内漏出による抗炎症薬の検定 ―Chromatoscannerによる皮内漏出色素の定量化―
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概要
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モルモット背側皮内にformalin,histamine,serotonin,bradykinin,kallikreiaを注入して起炎し,一方静脈内にpontamine blue色素を与えて,炎症局所皮内に漏出した色素を,2波長Chromatoscamer CS-900を用いて定量的に計測する方法を考案した,本法によって,炎症の最も初期過程である末梢血管透過性充進像を定量的に把握することが出来る.また従来の皮内色素の化学的抽出,定量法や,色素斑点の面積計算法と比較し,検出精度において遜色なく,操作簡易,多数検体処理に適した方法として,抗炎症薬やchemical mediatorの研究に有用な方法と考えられる.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
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高橋 宏
福岡歯科大学歯科薬理学講座
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柴田 学
福岡歯科大学薬理学講座
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柴田 学
福岡歯科大学歯科薬理学講座
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武田 英子
福岡歯科大学薬理学教室
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柴田 学
福岡歯科大学・薬理学
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高橋 宏
福岡歯科大学歯科薬理学教室
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