Gypsophilaサポニンおよび飼料中のカゼイン含量がヒナの発育と血漿コレステロール濃度に及ぼす影響
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概要
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Cyphsohilaサポニンおよび飼料中のカゼイン含量がヒナの発育と血漿コレステロール濃度に及ぼす影響を検討した.アルギニン,メチオニンおよびグリシンを補足したカゼインをタンパク質源とする18%タンパク質飼料に0.25%のサポニンを添加するとヒナの発育は約1/2に減少した.さらに0.5%添加では供試したヒナの2/3が死亡した.サポニン添加飼料に1.0%のコレステロールを添加すると成長阻害は完全に緩和された.血漿総コレステロール濃度は飼料にコレステロールを添加すると約2倍に増加したが,サポニン添加によって増加は部分的に抑制された.しかし,タンパク質源の25%以上をメチオニンを補足した分離ダイズタンパク質で置換すると血漿総コレステルールはダイズタンパク質の置換量に比例して減少し,サポニンの血漿コレステロール降下作用は消失した.さらに,カゼインを用いて飼料のタンパク質含量を10%から38%まで変化させると,血漿中の総コレスロール濃度および高密度サポタンパク質コレステロールはタンパク質含量の増加にともなって減少し,26%以上のタンパク質給与ではサポニンの影響はみられなかった.また10%タンパク質給与ではサポニンによって総コレステロール濃度がむしろ増加する例もみられた,以上の結果はGypsophilaサポニンの血漿コレステロール降下作用はタンパク質源やタンパク質含量による影響よりも小さいことを示す.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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