ウシ核移植卵の体外発生能に及ぼす融合時期ならびに培養液の影響
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概要
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ウシ核移植卵の体外発生能に及ぼすドナー割球とレシピエント卵細胞質との融合時期ならびに培養液添加物の影響について検討した.既報に従って除核し,レシピエント卵の囲卵腔に体外受精由来8〜32細胞期胚の単一割球を注入した.ついで,成熟培養開始後30時間目あるいは40時間目に電気刺激を与えた.融合卵は,ホルモン,あるいはSODとThioredoxinを添加したTCM199液,またはグルコースをグルタミンに置換したM16液にそれぞれ5%CSを加えて卵丘細胞と共培養し,体外での発生能を検討した.得られた結果は次のとおりである.8細胞期以降の発育は,40時間目に融合刺激を与えた各区で高い傾向がみられ,融合時期を遅らせるとその後の発生に効果的であることが明らかとなった.しかしながら,ホルモン,SOD,グルタミンの添加によって発生率に改善は見られず,これらの添加は胚の発生能を向上させる効果のない結果となった.
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