鶏卵巣潅流法におけるカテコルアミンおよびジベナミンの排卵に与える影響
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概要
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カルコルアミン類およびジベナミン(アドレナリン産生阻害剤)が排卵に与える影響を鶏卵巣潅流法を用いて検討した.クラッチ第一(C1)あるいは第二(C2)卵胞の推定排卵時刻の16-18時間前に卵巣を取り出し上記薬剤を含む潅流液で潅流した.エピネフリンおよびノルエピネフリンともC1卵胞において高い排卵誘起率を示し,性腺刺激ホルモンのみで処理した場合と差はみられなかった.しかし,ノルエピネフリンのC2卵胞の排卵誘起効果はエピネフリンより低かった.ジベナミンを含む潅流液で30分潅流した後,性腺刺激ホルモンを加えるとC2卵胞の排卵のみが有意に抑制された.本研究においてノルエピネフリンはエピネフリンより排卵誘起効果は低く,またC2卵胞はC1に比較して排卵しにくいことが推定された.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
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宗 知紀
九州大学農学部
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田中 耕作
九州大学農学部
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樋口 智紀
九州大学農学部
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HERTELENDY Frank
Department of Obstetrics and Gynecology, St. Louis University School of Medicine
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