鶏のGlutamic-Oxalacetic Transaminaseに関する研究 : II. 飼料中蛋白質量による諸臓器中のGOT活性の変化について
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概要
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ブロイラー専用種を3週令まで,全卵粉を蛋白質源とした粗蛋白質量20%の半精製飼料で飼育したのち,粗蛋白質量40%の半精製飼料に切りかえ,諸臓器中のGOT活性がどのような影響を受けるかを調べた.GOT活性の測定はREITMAN-FRANKEL法によった,1) 肝臓中GOT活性は,飼料中蛋白質量を20%から40%に増加することにより直ちに増加しはじめ,飼料切りかえ8日後には,切りかえ時の1.7倍にも達していた.2) 心筋,膵臓および腺胃では,飼料中蛋白質量を増加しても,本実験の範囲内では影響を受けず一定であった.一方腎臓では,飼料切りかえ12日後まではほとんど変化がみられなかったが,15日目にはやや増加の傾向がみられた.3) GOT活性は,肝臓細胞の遠心分離上清画分およびミトコンドリア中に認められ,飼料中蛋白質量を増加すると,上清中のGOT活性は増加したが,ミトコンドリア中のGOT活性は,影響を受けず一定であった.
著者
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