加熱処理濃縮乳清蛋白質除去乳中の可溶性k-カゼインとミセルk-カゼイン
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
加熱によりミセルから遊離する可溶性k-カゼインとミセルに残存するミセルk-カゼインとの違いを調べた.k-カゼインは,135〜140°Cで15秒間加熱した濃縮乳清蛋白質除去乳の可溶性カゼインとミセルカゼインとから,セファアクリルS-300のカラムを用いたゲル濾過により調製した.可溶性k-カゼインはミセルk-カゼインより,わずかながらαs1-カゼインに対する安定化力がすぐれていた.可溶性k-カゼインのシアル酸およびヘキソサミン含量は,ミセルk-カゼインのそれよりやや高かった.糖含量の少ないk-カゼインより糖含量の多いk-カゼインの方が,加熱によりミセルから遊離しやすいのは,k-カゼイン各成分の会合特性やミセル内の分布の違いによるものと推測された.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
関連論文
- ニワトリ肝実質細胞の無血清培地での簡便な初代培養法
- サツマイモ発酵エキスと乳成分を利用した新しい乳酸菌飲料の開発
- 牛乳ミセル性リン酸カルシウムは新しいタイプのカルシウム素材になるか : 牛乳由来で水に非常に溶けやすく, 食品への利用にも期待
- 人工カゼインミセル中のカルシウムと無機リン酸の挙動 : 食品
- A Heat-denatured Phase of Lysozyme with Nobel Antimicrovial Activity.
- 人工カゼインミセルにおけるミセルへのカゼイン各成分の取り込み
- 加熱処理濃縮乳清蛋白質除去乳中の可溶性k-カゼインとミセルk-カゼイン
- 第 2 報 遊離糖および遊離アミノ酸の加熱前後における存在量の消長と揮発性カルボニル化合物生成に対する関係(食肉の風味成分に関する研究)(畜産学科)
- 牛乳とカルシウム(食品をめぐる話題)
- 高速イオン交換クロマトグラフィによるカゼイン混合物の分画定量
- と殺処理技術