Bifidobacterium breveの生産するアミノペプチダーゼの精製とその性質について
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概要
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Bifidobacterium breve (MT-17)の菌体抽出液を,硫酸プロタミン処理による核酸除去,硫安分画,DEAE-セファロースCL-6Bカラムクロマトグラフィー(2回),ハイドロキシアパタイトカラムクロマトグラフィー(2回),クロマトフォーカシングとセファヂックスG-75カラムクロマトグラフィーよりL-leucine-ρ-nitroanilideを基質として,アミノペプチダーゼを精製(約1,000倍,比活性31units/mg protein.)した.本酵素はポリアクリルアミドゲル電気泳動的に単一蛋白質であり,クロマトフォーカシングにより等電点はpI3.75で,セファデックスG-75のゲル〓過法により分子量は約61,000と推定された.またその最適pHおよび温度はそれぞれ6.6および37°Cで,40°C30分間の加熱処理では安定,45°C以上では急激に不活性化された.Mg2+は賦活的に,またキレート試薬およびチオール試薬は阻害的にそれぞれ作用した.本酵素は広範囲な各種基質に対して活性を示し,ペプチドのN末端がロイシンおよびバリンの場合は,アラニンの場合に比してより高い活性を示した.しかし,N未端およびC未端がプロリンの場合,あるいはCbz-pepti-desに対しては活性を示さなかった.
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