深むし茶製造における蒸露の除去と冷却効果
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概要
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茶葉を蒸した場合に,蒸し葉に付着する蒸し露の除去と蒸し葉の冷却に,蒸機の操作と温風冷却機の熱風温度などが及ぼす影響について検討した。その結果,次のことが明らかになった。<BR>(1)蒸し葉に付着する蒸し露は,網胴傾斜を緩やかにし長時間蒸した茶葉を処理した方が良く除かれた。また,撹拌軸の回転数の早い(350rpm)ものより遅い(250rpm)方が温風冷却機で蒸し露の除去効果が高かった。<BR>(2)温風冷却機の熱風温度は,80℃前後で蒸し露が良く除かれた。また,蒸し葉の葉温は80-120℃では有意な差がなく.熱風温度160℃に比べると葉温が低かった。<BR>終りに,この研究を実施するに当り,ご教示いただいた当場柴田雄七研究主幹,ご協力をいただいた沢村章二,小泉両技師と,本稿の校閲をいただいた農林水産省茶業試験場製茶第二研究室長岩浅博士にお礼申し上げる。
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著者
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