茶樹の根における施肥窒素の同化と地上部への転流
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概要
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茶樹による施肥窒素の同化および地上部への転流について,<SUP>15</SUP>Nトレーサー法を用いて試験を行った。<BR>茶樹の根はアンモニア態窒素の施肥を受けると,急速にグルタミンの濃度が高まった。<SUP>15</SUP>標識Nのアンモニア態窒素は,グルタミンのアミノ基Nよりもアミド基Nに高濃度に取り込まれた。一方,テアニンへの取り込みは遅く,またテアニンの両基Nへの取り込みに差は少なかった。次に施肥窒素の吸収,同化後の木部樹液中のアミノ酸はグルタミンが極めて多かった。<BR>以上の結果から,アンモニア態窒素の施肥を受けた茶樹の根は吸収した窒素をグルタミンに同化し,それを中心としたアミノ酸を木部樹液を通して地上部へ転流することが明らかとなった。
- 日本茶業技術協会の論文
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