生物季節を指標とした一番茶摘採適期推定の試み : サクラの開花日を用いた解析例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
サクラの開花特性を指標(生物季節)として,一番茶の摘採期の推定を試みた。<BR>やぶきたの一番茶摘採日はサクラ(ソメイヨシノ)の開花日と有意な相関があり,回帰式より得られた一番茶の推定日と実際の摘採日との平均残差は0.9日で,サクラの開花日を調べることにより高い精度で摘採適期の推定ができると考えられた。<BR>一番茶摘採日はサクラの満開日とも有意な相関があり,この回帰式より得られた一番茶摘採の推定日と実際の摘採日との平均残差は1.7日であった。サクラの開花日以後,満開日までの間に異常な気象の推移があった場合には満開日を用いた補正が必要と考えられた。
著者
-
渡辺 利通
野菜・茶業試験場
-
佐波 哲次
農林水産省野菜・茶業試験場
-
渡辺 利通
農林水産省野菜・茶業試験場
-
渡辺 利通
野菜茶試
-
佐波 哲次
野菜茶業試験場
-
入来 浩幸
鹿児島県国分農業改良普及所
-
佐波 哲次
農林水産省茶業試験場
関連論文
- 100 チャ新梢の成熟にともなう硬さの変化について
- 遮光によるチャ新芽の葉色変化
- 遮光処理が一番茶新芽の化学成分含量に及ぼす影響
- 水だし煎茶における浸出時間と嗜好性および溶出成分量との関係
- 今後望まれる新利用効果面について
- 乗用型管理機利用茶園におけるうね間土壌硬度の特徴
- チャの根の生長における重力屈性反応
- 茎部導管電位計測による茶樹根系への障害処理の影響の検出
- 熱画像に現れた茶樹の各種ストレス反応
- 94 生体電位計測による茶樹栄養状態評価の可能性について
- 61 成木茶樹生体電位の長期連続計測と電位変動要因の解析
- 生体電位計測によるチャの根の機能変化の検出の可能性
- 128 茶樹の生体電位計測と傷害ストレスに対する応答
- 127 茶葉耐凍性の季節変化に関与する生理・生化学的要因について
- チャおよび近縁種における種子中サポニン含有量の変異
- 157 茶樹の切断処理に対する応答 : 傷害誘導性物質プロテイナーゼ・インヒビタの解析
- 19 作物体用携帯型針貫入抵抗測定機
- 98 倒伏軽減剤CGR-811が維管束数および葉面積に及ぼす影響
- 23 イネ稈の挫折荷重測定に必要な標本数の推定
- 129 ナイルデルタにおける湛水直播栽培 : アルカリ土壌における発芽苗立の安定化の試み
- 99 Inabenfideの作用に対する塩化コリンの影響
- 14 水稲の生育診断システムの試作 : エキスパートシステムの1利用例
- 103 樹体のせん除とその後の温度条件がチャの生育等に及ぼす影響
- 73 根のストレスがチャの葉の形質に及ぼす影響
- 7. 茶分野 (特集[植物化学調節研究の現状])
- 生物季節を指標とした一番茶摘採適期推定の試み : サクラの開花日を用いた解析例
- 茶園管理における機械化の現状と今後の展望
- 改良トレンチ法による茶樹細根の分布パターンの観察
- これからの茶栽培管理体系 (我が国茶業の将来展望と研究開発)
- イネ稈の挫折荷重測定に必要な標本数
- 29 チャ新芽のかたさの測定による摘採適期の判定
- 倒伏抵抗性試験用「挫折荷重測定機BSTW-1型」の試作
- 94年夏季の干ばつが茶樹の根の活力及び翌年一番茶収量に及ぼす影響
- 根系機能と施肥効率
- 40 チャ挿し木床におけるに施肥試験に適した施肥時期の検討
- 生育停止期におけるチャ成葉中のアミノ酸含有率の系統間差異
- 中国の茶業と茶業研究
- 嫌気条件によるγ-アミノ酪酸増加はチャの組織の熟度に依存する
- 大井川水系茶産地の気温特性と新芽の生育・品質との関係