2-Thiobarbituric acid (TBA)試薬に依る牛乳及び乳製品の脂肪酸化度測定に関する研究 : I 牛乳及び全脂粉乳の脂肪酸化度測定に対するTBA法の適用性について
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概要
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(1) 2-Thiobarbituric acid (TBA法)が牛乳及び全脂粉乳の酸化臭発生度と併行的呈色をなすや否やを検索した。(2) 結果は極めて良好であり,Organoleptic Judgeとも略合致し,牛乳及び全粉の酸化臭測定の尺度として充分利用し得ることを認めた。(3) 銅の濃度に依る酸化臭誘発作用の強さ,特にH2O2の乳脂肪酸化能は頗る強大であつた。又以上の酸化促進剤も,加熱処理温度に依り大きく影響きれる。(4) 本試験に於ては,V.Cは乳脂肪酸化に対して殆んど抑制的効果が認められなかつた。(5) 太陽光線の脂肪酸化能は著しきものであり殆んど直線的であつた。(6) 全脂粉乳はその貯蔵法に依り風味保存上に大なる差があり,従来提唱せられていた低温貯蔵の効果的なる事が数字的に裏づけられた。(7) 粉乳はその製造に依り,その保存性に可成の隔りのあることが認められた。即ち出来る丈空気より遮断し短時間仕上げ程その保存性が大きいことが確認された。
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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