アヒル睾丸に於ける異常分裂像について
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概要
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雄北京アヒル37羽を使用しその精子発生状態を季節的に追究し次のような結果を得た。1 睾丸重量は5〜8月に最大で9月以降減少し,3月頃から増大し,細精管口径もほゞ平行して変化する。2 5〜8月に於て最も旺盛な精子発生状態を示,9月以降に於ては退化像を示し精上皮は層状に細精管内腔に脱落する。3 10月及3〜4月頃の睾丸に於ては精細胞にPycnosis等の退化像も多数認められ,細精管上皮は精祖細胞を主体とし精母細胞は少数であり,精祖細胞には分裂像を認める。4 これらの時期の精祖細胞に於て少数ではあるが,多核巨大細胞,染色体橋,染色体遅延分断,多極分裂等の異常を認めた。稿を終るに当り終始御懇切な御指導及び御忠言を賜つた恩師増井清先生に衷心から御礼を申し上げる。尚本研究は文部省科学研究費によつて行つたものの一部であることを記して感謝の意を表する。
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
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