日本短角種ならびに黒毛和種雌牛の発育に関する考察
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概要
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日本短角種(短角)と黒毛和種(黒毛)の成熟体重,成熟速度,発育速度の相互の関連を知る目的で,十勝種畜牧場で放牧主体で飼育された84ヵ月齢までの両品種雌牛の体重記録を,BRODYの発育曲線式にあてはめて検討した.短角はW=655.3{1-e-0.0415(t+2.872)},黒毛はW=473.9{1-e-0.0550(t+0.886)}で表わされた.この曲線式による計算値と実測値との偏差は短角が16.6kg,黒毛が11.9kgであり,73ヵ月齢から84ヵ月齢の間の平均体重に較べて計算上の成熟値は短角で14.4kg大きく,黒毛で0.6kg小さかった.これらの式から,一定の体重に達するのは短角が常に早いものの,同じ成熟率に達するのには短角の方がおよそ30%多くの時間(月齢)がかかることが示された.
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