エチゼンクラゲ Nemopilema nomurai の硬さの部位別および時期別変化について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
エチゼンクラゲ Nemopilema nomurai(以後,大型クラゲと記す)の裁断駆除に必要な力を明らかにするために,2007 年 11 月から翌年 1 月に福井県美浜町に入網した大型クラゲ計 40 個体を船の甲板に引き揚げ,傘径および果実硬度計を用いて,傘頂,傘縁および傘頂と傘縁の中間(以後,傘中と記す)の硬さを測定した。傘径と硬さには相関がなく,上傘および下傘の傘縁で差が認められなかった。時期にかかわらず傘中の硬さが,他の部位より有意に低かった。また,12 月以降の傘縁の硬さは,約 50 N/cm2 から約 80 N/cm2 に有意に高くなることが分かった。
著者
-
松下 吉樹
長崎大学水産学部
-
岩谷 芳自
福井県水産試験場
-
井口 直樹
(独)水産総合研究センター日本海区水産研究所
-
広瀬 美由紀
(独)水産総合研究センター日本海区水産研究所
-
家接 直人
福井県水産試験場
-
前田 英章
福井県水産試験場
関連論文
- エチゼンクラゲの遊泳速力計測
- エチゼンクラゲをベニズワイガニ籠の餌料として用いたときの漁獲について
- エチゼンクラゲNemopilema nomuraiの硬さの部位別および時期別変化について
- 小型底曳網におけるミズクラゲの混獲防除技術の開発
- エチゼンクラゲ Nemopilema nomurai の硬さの部位別および時期別変化について
- I-4.エチゼンクラゲによる漁業被害に対する取り組み(I.クラゲ類の大量発生とその影響,クラゲ類の大量発生とそれらを巡る生態学・生化学・利用学,シンポジウム記録)
- 曳網漁具に装着する大型クラゲ混獲防除装置JET(Jellyfish Excluder for Towed fishing gear)の試作と操業実験
- 底魚資源を合理的に利用するための離着底兼用トロール技術
- エチゼンクラゲ Nemopilema nomurai の硬さの部位別および時期別変化について
- 東京湾の小型底びき網におけるグリッドの選択性
- 曳網漁具に装着する大型クラゲ混獲防除装置JET(Jellyfish Excluder for Towed fishing gear)の設計・製作方法について
- アマモ場への影響を緩和する桁網漁具の開発実験
- 底曳網漁業の海洋生態系への影響緩和技術開発(平成18年度水産学技術賞)
- 宮城県亘理地区の小型底びき網における現用漁具と新型漁具の水中形状と抵抗
- 超小型データロガーを用いたミズクラゲの鉛直移動追跡
- 若狭湾および周辺海域の漁場環境と漁場造成の現状と課題 : 沿岸から沖合まで(平成22年度春季シンポジウム)
- 選別漁具の選択性と魚の逃避, 生残
- 若狭湾沖合におけるズワイガニ漁獲物の脱皮齢組成