エチゼンクラゲの遊泳速力計測
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
海中を潜行するエチゼンクラゲをスキューバ潜水により追跡し,深度変化を計測することで,遊泳速力を求めた。傘径 0.6〜1.6 m の 14 個体の遊泳速力は,最小 0.07 ms-1,最大 0.17 ms-1 であった。傘径を B とすると,遊泳速力=0.1 B s-1,一拍動あたりの推進距離=0.25 B の関係が求められた。傘径 1〜1.5 m の大型個体でも遊泳速力は約 0.1〜0.15 ms-1 となるため,対馬暖流の流軸上や強い潮流の中では,流向と逆方向への移動はできないと推測される。また,エチゼンクラゲの遊泳速力は,ほとんどの場合に漁獲対象とする魚類の遊泳速力より小さいと推測される。
- 2009-07-15
著者
-
本多 直人
独立行政法人水産総合研究センター水産工学研究所
-
本多 直人
(独)水産総合研究センター水産工学研究所
-
松下 吉樹
長崎大学水産学部
-
本多 直人
(独)水産総合研究センター 日本海区水産研究所
-
松下 吉樹
(独)水産総合研究センター水産工学研究所
-
本多 直人
水産総合研究セ 日本海区水研
-
松下 吉樹
長崎大学水産・環境科学総合研究科
関連論文
- エチゼンクラゲの遊泳速力計測
- ベニズワイガニ籠の餌料として同種を用いた時の漁獲について
- エチゼンクラゲをベニズワイガニ籠の餌料として用いたときの漁獲について
- 音響カメラDIDSONによる水槽内でのアイゴの日周行動の観察
- エチゼンクラゲNemopilema nomuraiの硬さの部位別および時期別変化について
- バイオロギングおよびバイオテレメトリー手法によるエチゼンクラゲの行動解析
- エチゼンクラゲの輸送に関わる生態特性(シンポジウム:海洋生物の漂流-沿岸からの輸送と生態-)
- 小型底曳網におけるミズクラゲの混獲防除技術の開発
- 網地形状シミュレータ"NaLA"の性能について
- 水中ビデオカメラを装着した表中層トロール網によるエチゼンクラゲの鉛直分布調査
- 音響カメラによるエチゼンクラゲの観察(短報)
- 表中層トロール網に装着した水中ビデオカメラによるエチゼンクラゲの分布調査法
- エチゼンクラゲ Nemopilema nomurai の硬さの部位別および時期別変化について
- I-4.エチゼンクラゲによる漁業被害に対する取り組み(I.クラゲ類の大量発生とその影響,クラゲ類の大量発生とそれらを巡る生態学・生化学・利用学,シンポジウム記録)
- 曳網漁具に装着する大型クラゲ混獲防除装置JET(Jellyfish Excluder for Towed fishing gear)の試作と操業実験
- 伊勢湾底びき網漁業に用いられるオッターボードの性能評価と新型オッターボードの提案
- 底魚資源を合理的に利用するための離着底兼用トロール技術
- 小型底びき網漁船で使用する離着底兼用トロール網の開発
- 伊勢湾内の小型機船底びき網漁業で使用されるトロール漁具の設計と曳網中の形状
- エチゼンクラゲ Nemopilema nomurai の硬さの部位別および時期別変化について
- 東京湾の小型底びき網におけるグリッドの選択性
- 小型底びき網のグランドロープの太さによる漁獲選択性の相違
- コクチバスの駆除に用いる刺網の適正目合
- 千葉県沖合底びき網漁業における吊りグランドロープの魚種選択効果
- 刺網浸漬時間帯によるコクチバスの選択漁獲
- 浅海域に放置した刺網の形状の変化
- 底曳網着底記録計の開発
- 曳網漁具に装着する大型クラゲ混獲防除装置JET(Jellyfish Excluder for Towed fishing gear)の設計・製作方法について
- アマモ場への影響を緩和する桁網漁具の開発実験
- 底曳網漁業の海洋生態系への影響緩和技術開発(平成18年度水産学技術賞)
- 研究発表 トロール網の離着底を計測する方法--グランドロープ着底記録計の開発
- 水産研究における水中超音波カメラの活用 (特集 水産分野における超音波の利用)
- 植食性魚類の効果的な漁獲方法について(平成17年度日本水産工学会春季シンポジュウム「磯焼け対策を考える〜魚類による過剰食圧の軽減に向けて〜」)
- 藻食魚の効果的な漁獲方法の検討
- 宮城県亘理地区の小型底びき網における現用漁具と新型漁具の水中形状と抵抗
- 超小型データロガーを用いたミズクラゲの鉛直移動追跡
- 選別漁具の選択性と魚の逃避, 生残
- III-3. 選別漁具の選択性と魚の逃避,生残