黄砂バイオエアロゾル学:大気中を浮遊する微生物
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
There has been interest in bioaerosols that have been linked to health hazards for humans, animals, and plants. Additionally, recently possible contributions of bioaerosols to atmospheric processes become a large concern from the view point of interaction between climate-weather and bioaerosol, especially the potential of micro organisms as ice nuclei. However knowledge on atmospheric bioaerosols is extremely poor due to the technical difficulty in measurement of bioaerosols in the atmosphere. Recently some investigators tried to collect atmospheric bioaerosols on high mountains and/or high tower to understand the transport processes, the environmental stress on micro biota in the atmosphere, the concentration and diversity of micro organisms in the atmosphere. Now the science of bioaerosols is world-widely accepted as large break-through in atmospheric science, aerosol science, environmental science, and others. The concentrations and diversity of bioaerosols in the atmosphere and the changes in their temporal-spatial are essential knowledge to clarify the long range transport of bioaerosols and the atmospheric processes affected by bioaerosols, and the environmental effects of micro organisms transported in long range. Balloon borne measurements were actively made in Kanazawa, Japan and Dunhuang, China in 2005-2009 suggesting that Kosa (Asian dust) particles were effective carriers of micro biota. Mixture states of Kosa and micro biota certainly suppress the environmental stress such as ultra-violet solar radiation, dryness and low temperature. The papers in this special issue of EAROZORU KENKYU are mainly based on these balloon borne measurements, and the newest information is described. Considering that the westerly wind frequently transports lots of Kosa particles from arid and semi-arid regions in China and Mongolia to downwind including Japan, the effect of Kosa bioaerosol mixture on environment, weather and health is of large concern in downwind areas. The paper by Kohshima (this issue) describes interesting and valuable topics in order to discuss the effects of Kosa bioaerosols on environment.
- 日本エアロゾル学会の論文
著者
関連論文
- 能登半島珠洲市上空における黄砂バイオエアロゾルの直接採集および分離培養・同定
- エアロゾルゾンデによる極成層圏雲観測 : エアロゾルゾンデ内でのPSC粒子の変質の可能性について
- C204 乗鞍岳において観測された新粒子生成イベント(エアロゾル)
- C156 乗鞍岳と立山における大気エアロゾル粒子化学成分の季節変化(物質循環II)
- 黄砂発生源地域におけるバイオエアロゾル観測の試み:係留気球観測と個別粒子分析
- バイオエアロゾルのメタゲノム解析
- C213 海洋大気境界層内で起こりうる鉱物粒子の形状・化学組成の変化(物質循環・放射)
- 2Hp16 黄砂バイオエアロゾルのプロセス工学的研究(環境工学・廃水処理技術,一般講演)
- 2Hp15 黄砂バイオエアロゾルの沈着地域における直接採集・同定および生態系影響調査(環境工学・廃水処理技術,一般講演)
- 2Hp14 黄砂バイオエアロゾルのサンプラー開発と生物分析(環境工学・廃水処理技術,一般講演)
- C103 北京市におけるエアロゾルの係留気球観測事例(エアロゾルI)
- 10-193 珠洲市上空のバイオエアロゾルにおける耐塩細菌群の種組成解析(極限環境,研究発表)
- 2J1600-1 大気が存在することの意味 : 生き物が利用する大気(はじめに,バイオエアロゾル:新しい潮流が示す世界,シンポジウム)
- 2J1600-4 敦煌気球観測で見られる微生物と黄砂(バイオエアロゾル:新しい潮流が示す世界,シンポジウム)
- 2J1600-6 気球を用いた対流圏バイオエアロゾル観測 : 粒子数濃度計測とバイオエアロゾル混合状態の分析(バイオエアロゾル:新しい潮流が示す世界,シンポジウム)
- 黄砂は何を運んでくるのか (特集 東アジア環境共生系)
- P315 気球搭載型バイオエアロゾルサンプラーの開発
- 黄砂発生源におけるバイオエアロゾル拡散に関する研究
- 大気境界層の上端における粒子生成
- P159 Optical Particle Counterによって観測されたSubvisual Cirrus Cloudsに対するライダ観測の感度の考察
- P147 黄砂発生源上空で採集した鉱物粒子の硫黄酸化物による変質の程度
- C101 グリーンランド内陸氷床での大気、降雪サンプリング(物質循環I)
- タクラマカン砂漠の定常的な土壌粒子発生源としての可能性
- 航空機搭載光散乱式粒子計数器によるエアロゾル粒子数混合比の観測
- 東南極高原上空の雲のライダー観測
- 春季平常時における土壌粒子の北太平洋への輸送範囲
- ライダー及び物質輪送モデルを用いた東アジアにおける浮遊粒子状物質の挙動の研究
- 春季平常時における日本上空の自由対流圏エアロゾルについて : 2000年春の航空機観測から
- ミリ波地上分光観測による成層圏・中間圏オゾンの変動
- 航空機搭載ネフェロメータと地上ライダーによるエアロゾル観測の比較
- ラマンライダー・航空機による対流圏エアロゾルの観測
- P146 酸性ガスの取り込みに伴う鉱物エアロゾルの物理・化学的変質
- C112 顕微FT-IR・蛍光顕微鏡によるエアロゾル粒子表面分析の結果(物質循環I)
- C104 アジア大陸砂漠地域の自由対流圏で観測されたエアロゾルの数濃度-粒径分布の特徴 : 中国敦煌においての気球観測(物質循環I)
- 大気エアロゾルの直接採集に基づく黄砂の大気化学的性質に関する研究:敦煌における気球観測(大気球研究報告)
- P150 長距離輸送される土壌エアロゾル粒子(黄砂)の鉱物組成 : 粒子表面におけるSO_2取り込みへの影響
- D202 2003年春、敦煌上空で直接採集したエアロゾル粒子の電子顕微鏡観察 : 特に微小粒子(d
- P102 中国北京における境界層中の粒子状物質 : 2002年春の係留気球実験から
- P103 敦煌上空自由対流圏のエアロゾル粒子の特徴 : 電子顕微鏡による個々の粒子の観察
- 敦煌における偏光ライダーとOPCデータの比較
- アジア大陸の自由対流圏で観測されたエアロゾル : 北京、敦煌においてのOPC観測
- 1997年冬季ドームふじ上空で観測された極域成層圏雲
- ILAS及びライダーデータを用いた極域成層圏雲の解析
- ニーオルスン上空のPSC : 2000/2001年冬季ライダー観測
- 夏のチベット高原大気中のオゾン分布について
- 北極PSC(極成層圏雲)のボックスモデルによる再現
- 顕微FT-IRによるエアロゾル粒子の表面物質の分析
- 北極対流圏におけるエアロゾルのふるまい
- P140 不均一反応による硫酸塩の生成 : 鉱物粒子の組成と表面における水分の重要性について
- P348 アジア-北極域下部成層圏における硫化カルボニル(COS)の濃度の緯度分布
- 大気エアロゾル粒子の潮解・吸湿による粒径の変化
- 北極圏航空機観測(AAMP98)における大気エアロゾル粒子の直接採集
- 北半球中・高緯度における硫化カルボニル(COS)の濃度の緯度分布
- 乗鞍岳における大気エアロゾル粒子化学成分の季節変化 : 2001年5月から10月の変化
- 春季と夏季における自由対流圏エアロゾルの比較 : 日本上空での航空機観測から
- 乗鞍岳における硫化カルボニルと硫化水素の濃度の連続測定
- 乗鞍岳における大気エアロゾル粒子の夜間自動採取 : 2000年9月1日から10月8日のイオン成分濃度の変化
- 乗鞍岳における大気エアロゾル粒子の粒径分布(10
- 航空機による対流圏中・下層部の凝結核粒子数濃度の観測
- 日本中部における境界層-自由対流圏のH_2SとCS_2の濃度鉛直分布
- 日本中部における春季自由対流圏エアロゾルの粒径分布
- チベット高原大気のライダー観測
- 敦煌上空の鉱物粒子表面の化学組成 : 気球によるエアロゾル粒子の直接サンプリング
- 東アジアにおける対流圏エアロゾルの空間分布 : ライダーとモデル
- A166 蛍光標識核酸プローブを用いた黄砂バイオエアロゾルの遺伝学的識別手法の確立(スペシャル・セッション「黄砂とバイオエアロゾル:発生-輸送-分布-沈着-影響評価へのモデル化-」,口頭発表)
- A165 能登半島上空における黄砂時と非黄砂時のDNA濃度および生物種比較(スペシャル・セッション「黄砂とバイオエアロゾル:発生-輸送-分布-沈着-影響評価へのモデル化-」,口頭発表)
- A159 能登半島で観測された黄砂粒子の混合状態(スペシャル・セッション「黄砂とバイオエアロゾル:発生-輸送-分布-沈着-影響評価へのモデル化-」,口頭発表)
- 3P-2021 高高度黄砂バイオエアロゾル生物分析のための航空機を用いた採集方法の確立(5b 環境工学,廃水処理技術,一般演題,環境バイオテクノロジー,伝統の技と先端科学技術の融合)
- 黄砂発生源上空で採集された黄砂粒子の硫黄化合物による変質程度
- C103 夏季のチベット高原上空における低濃度オゾン現象と対流圏界面付近の高濃度エアロゾル(物質循環I)
- 成層圏エアロゾル・オゾンの長期変動2 : 中緯度と低緯度の圏界面付近
- 東南極表層大気中のエアロゾルの変動 : ドームふじ観測拠点と昭和基地の同時観測
- 中国チベットラサ市における大気エアロゾルの特徴 : 1998年と1999年の夏の観測
- 冬季西太平洋オゾン極小の季節内変化とOLR変動との関連 : 2001/02年冬季の例
- 東アジア太平洋上における2001年12月のオゾン低下域
- 気球搭載型直接エアロゾルサンプラーの紹介
- 春季北極対流圏中の大気エアロゾル成分とその混合状態 : ASTAR 2000での飛行機観測結果
- 日本-中国、風送ダストライダーネットワーク観測計画
- 総合討論
- 成層圏・中間圏オゾンの経年変化
- C208 大気境界層の上端における粒子生成(スペシャルセッション「高所山岳を利用した大気科学の展望:富士山頂を観測拠点に」)
- P151 大気エアロゾル粒子の水分と化学成分
- P217 大気境界層の上端における新粒子生成の可能性について
- 大気境界層の上端における新粒子生成の可能性について
- 南極昭和基地における海塩粒子 : 組成と変質の季節変化
- しらせ航海より得られた海洋大気中での無機臭素化合物の空間分布
- 立山と乗鞍岳における大気エアロゾル粒子の体積濃度の時間変化 : 今年の春は特別か?
- 自由対流圏エアロゾル粒子中のNH_4^+/SO_4^比の季節変化
- 黄砂バイオエアロゾル学:大気中を浮遊する微生物
- 能登半島珠洲におけるオゾンと一酸化炭素の濃度変動要因の解析
- Mineral Particles, Collected in Dunhuang(敦煌), China and in the Free Troposphere
- Mixing State of Soil Particles Observed in the Free Troposphere in Spring Over Japan : Aircraft-Borne Measurement
- 冬季網走における大気エアロゾル成分の変化とその特徴
- 冬春季北極対流圏中の粒子状シュウ酸の混合状態と挙動
- 黄砂を見る目--最近の黄砂科学と環境
- The Source, Size and Chemical Composition of the Winter Arctic Tropospheric Aerosol Layer Observed by Lidar at Eureka, Canada
- 春季〜 夏季の北極対流圏中の大気エアロゾル -組成と混合状態の空間分布-
- エアロゾルゾンデによる南極昭和基地上空の成層圏・対流圏エアロゾル濃度の季節・経年変化の観測
- 昭和基地とドームふじ基地におけるエアロゾル粒径分布の通年観測
- 1B1145 冬春季の立山・室堂平における大気エアロゾル粒子の体積濃度と水溶性成分 : 黄砂の飛来に注目して