ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群における糸球体肥大の検討
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概要
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ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群を微小変化 (MCD) と巣状糸球体硬化症 (FGS) に分類し，糸球体肥大の関与ならびに臨床経過について検討した。小児特発性ネフローゼ症候群で，初発もしくは再発時にステロイド抵抗性を呈したMCD8例とFGS11例を対象とした。初回生検時のPAS切片を用いて糸球体面積を測定し，標準値と比較した。MCDで+1SD以上の糸球体肥大を呈したものは8例中6例 (75%) で，FGSで+1SD以上の糸球体肥大を呈したものは11例中7例 (63.6%) であり，両群で有意差はみられなかった。MCDは，平均4.6年の経過観察期間でいずれもス剤反応性良好となり，FGSは平均12.0年の経過観察期間で3例が末期腎不全，5例に高度蛋白尿，2例に軽度蛋白尿がみられ，他の1例はス剤反応性良好となるも頻回再発型となっている。以上より，糸球体肥大はMCDでも認められるものの，糸球体硬化への進行の関与は少ないと考えられた。
- 日本小児腎臓病学会の論文
著者
-
岡田 敏夫
富山医科薬科大学小児科
-
稲場 進
富山医科薬科大学医学部小児科
-
柳原 俊雄
新潟県立吉田病院 小児科
-
稲場 進
富山医科薬科大学 小児科
-
黒瀬 京子
富山医科薬科大学 小児科
-
荒井 美和子
富山医科薬科大学 小児科
-
酒井 由紀
富山医科薬科大学 小児科
-
石原 俊二
富山医科薬科大学 小児科
-
高井 里香
富山医科薬科大学 小児科
-
山本 習子
富山医科薬科大学 小児科
-
松倉 裕喜
富山医科薬科大学 小児科
-
高橋 勉
富山医科薬科大学小児科
-
高田 恒郎
新潟県立吉田病院 小児科
-
原 正則
新潟県立吉田病院 小児科
-
石原 俊二
新潟県立吉田病院小児科
-
黒瀬 京子
富山医科薬科大学 小児科
-
酒井 由紀
富山医科薬科大学 小児科
-
荒井 美和子
富山医科薬科大学 小児科
-
原 正則
新潟県立吉田病院 小児科
-
柳原 俊雄
新潟県立吉田病院
-
岡田 敏夫
富山医科薬科大学医学部小児科学講座
-
稲場 進
富山医科薬科大学医学部 小児科学教室
-
荒井 美和子
富山医科薬科大学医学部 小児科学教室
-
石原 俊二
富山医科薬科大学医学部 小児科学教室
-
黒瀬 京子
富山医科薬科大学医学部 小児科学教室
-
酒井 由紀
富山医科薬科大学医学部 小児科学教室
-
山本 習子
富山医科薬科大学医学部 小児科学教室
-
岡田 敏夫
富山医科薬科大学
-
松倉 裕喜
富山医科薬科大学医学部 小児科学教室
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