職業性ストレスに対する健康心理学的接近 : 認知と対処,仕事の裁量度,およびメンタリングを変数として
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概要
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本論文では,職業性ストレスの研究における最近の健康心理学が果たす役割を論じた.まず就労者の職場ストレッサーとストレス反応との間に介在する個人要因と緩衝要因が重視されるに至った経緯と,心理学の歴史的変遷との対比を試みた.そのうえで本論では,特に職業性ストレスモデルの媒介変数である認知的評価と対処方略,仕事の裁量度,そしてメンタリングの有用性について最近の動向と我々のプロジェクト研究の知見を交えて論述した.最後に,職業性ストレス研究において健康心理学が用いる主な尺度を提示し,今後の健康心理学研究の方向性を示唆した.The purpose of this article was to describe the role of recent Health Psychology in an occupational stress survey. First of all, the present paper tried to review the importance of the individual and moderating factors which were supposed to mediate between stressors and stress responses, by observing the historical significance in psychology. Specifically, based on the recent trend of Health Psychology and our project research, it was proposed that such intervening variables as coping flexibilities, work control, and mentoring were valid. Finally, this article advanced a suggestion of new perspectives for research on Health Psychology, presenting some useful scales of Health Psychology.
著者
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