"<論説>医療福祉分野における対人援助サービス従事者の精神的健康の現状と,その維持方策について : 職業性ストレス研究の枠組みから"
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
"本論文では,医療福祉分野における対人援助サービス従事者の精神的健康の現状と,その維持方策について,職業性ストレス研究の枠組みを用いて先行研究を整理した.対人援助サービス従事者が体験する職場ストレッサーは,職務量の多さ・職務の質的困難さ,クライアントとの関係,職場の人間関係に代表され,これらが対人援助サービス従事者の精神的健康を阻害していた.維持策の一つとして,対処やソーシャルサポートなどのストレス対処資源要因を用いた職場環境の改善が効果的であることが示された.更に人的職場環境である職場の人間関係に関する研究によれば,職場の人間関係は,ソーシャルサポートと,対人援助サービスの職務特徴である協働との間に関連性があり,その改善は精神的健康維持を効果的に行えることが示された.また,ストレス対処資源要因の効果を捉える際に職務満足感との関連を考慮すると積極的な予防に繋がることも示唆されている."
- 川崎医療福祉大学の論文
著者
関連論文
- 児童養護施設職員の施設内体験と感情状態 : 勤続年数による検討
- 施設における高齢者ケア従事者の職業性ストレス要因とその特徴
- 知的障害児・者施設支援員の精神的健康維持策について : 職業性ストレスモデルの枠組みにおける仕事のコントロール度の緩和効果の視点から
- "職業性ストレスに対する健康心理学的接近 : 認知と対処,仕事の裁量度,およびメンタリングを変数として"
- 看護師の精神的健康に関する研究 : 仕事の裁量度の視点から
- P2013 就労者の心理的状態に関する分析 : 日本版SACLを用いて
- 介護福祉士の職場定着促進要因に関する予備的研究
- 高齢者施設介護職員の精神的健康に関する一考察 : 職務遂行形態を仕事の裁量度の視点から捉えて
- ソーシャル・サポートの互恵性と精神的健康との関連について
- "医療福祉分野における対人援助サービス従事者の精神的健康の現状と,その維持方策について : 職業性ストレス研究の枠組みから"
- ワーク・コントロールに関する実験的研究--ワーク・コントロールと心理的ストレス反応との関連についての検証
- 介護福祉士の職場定着促進要因に関する研究 : 学生生活と職業生活および私的生活の三つの生活場面からなる介護福祉士のライフコース上のエピソードから
- 看護職の医療事故の経験による安全学習とサポートの関連についての検討
- 看護師の精神的健康に関する研究 : 仕事の裁量度の視点から
- 職業性ストレスに対する健康心理学的接近 : 認知と対処,仕事の裁量度,およびメンタリングを変数として
- 医療福祉分野における対人援助サービス従事者の精神的健康の現状と,その維持方策について : 職業性ストレス研究の枠組みから
- 介護福祉士の職場定着促進要因に関する予備的研究
- 施設における高齢者ケア従事者の職業性ストレス要因とその特徴
- 介護福祉士の職場定着促進要因に関する研究 : 学生生活と職業生活および私的生活の三つの生活場面からなる介護福祉士のライフコース上のエピソードから
- 児童養護施設職員の施設内体験と感情状態 : 勤続年数による検討
- ソーシャル・サポートの互恵性と精神的健康との関連について
- 高齢者施設介護職員の精神的健康に関する一考察 : 職務遂行形態を仕事の裁量度の視点から捉えて