知的障害児・者施設支援員の精神的健康維持策について : 職業性ストレスモデルの枠組みにおける仕事のコントロール度の緩和効果の視点から
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概要
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本研究の目的は,知的障害児・者支援員の精神的健康維持策について,職業性ストレスモデルの枠組みによる仕事のコントロール度の視点から検証することであった.175人の知的障害児・者支援員に対して,職場ストレッサーと仕事のコントロール度(仕事方法のコントロール度と仕事目標のコントロール度),職務満足感について回答を得た.職場ストレッサーに関しては因子分析を行った.その結果,知的障害児・者支援員の職場ストレッサーは職務量の多さ・職務の質的困難さという職場ストレッサーを中心にして存在することが考えられた.また,3要因分散分析を行った結果,仕事方法のコントロール度と仕事目標のコントロール度が交互作用して職務満足感の低下を緩和することが明らかになった.よって,職務量の多さ・職務の質的困難さに代表されるような知的障害児・者支援員の職場ストレッサー状況では,仕事方法のコントロール度と仕事目標のコントロール度が両者とも高い職場環境が支援員の精神的健康維持に貢献できることが明らかになった.
- 2007-02-28
著者
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