各種接着条件でのAPI接着剤の接着性能

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概要

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3種類の水性高分子イソシアネート系樹脂接着剤(API接着剤)と、4樹種(ヒノキ、スギ、オウシュウアカマツ、スプルース)とを組み合わせ、2プライの積層材を作製した。種々の条件下で引張せん断試験を行い、接着剤および樹種が接着性能に及ぼす影響を調べた。また、ヒノキ精油成分がAPI接着剤の接着性能に及ぼす影響を調べるため、スプルース材の表面にヒノキ精油成分を塗布した後接着して作製した、2プライ積層材の引張せん断試験を行った。加えて、接着時の堆積時間およびラミナの密度が接着性能に及ぼす影響を、ヒノキ5プライ集成材を作製して調べた。引張せん断試験の結果、ヒノキでは、60℃温水浸せき処理後湿潤状態および煮沸処理後湿潤状態で試験を行った場合において、3種類の接着剤の間で接着性能に差が認められた。ヒノキ精油成分による、顕著な接着性能の低下は観察されなかった。ラミナの密度および堆積時間とも、接着性能に影響を及ぼした。
奈良県森林技術センターの論文

著者

柳川靖夫
奈良県森林技術センター木材利用課

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