マツノマダラカミキリの天敵クロサワオオホソカタムシに関する研究
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概要
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野外調査と室内飼育における生態観察から次のことが分かった。① クロサワオオホソカタムシは野外において極めて希に捕獲できる。②調査できた範囲から推測すると、沖縄本島には北部地域と中部地域に広く分布していと思われる。③発生期間は、3月中旬から12月上旬までで、夜間に活動し、飛翔する。④成虫は、野外で見虫の死骸などを補食していると思われ、幼虫は枯死したリュウキュウマツのマツノマダラカミキリに寄生して育つ。⑤9月から10月に寄生する幼虫が観察されることから、産卵時期もこれに類似していると思われる。⑤近縁種であるサビマダラオオホソカタムシの人工飼料及び飼育方法で人工増殖が可能である。今後は、大量増殖技術の改善を図り、分布調査を沖縄本島全域また、各離島に拡大し、クロサワオオホソカタムシのさらなる生態調査を継続する必要がある。
- 2005-00-00
著者
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