樹幹注入によるキオビエダシャク防除試験
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概要
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イヌマキは沖縄県における高級構造材として昔から植林され利用されている。また農地防風林、屋敷林や街路樹、庭園木として植栽されるほか、枝葉は仏事用に利用されるなど、南西諸島において広く用いられる有用な樹種である。しかし、時として大発生するキオビエダシャクの食害により大きな被害を受けやすく、着葉量の75%以上を連年食害されると枯死する場合もある。これまで薬剤散布による防除対策を実施し、一定の効果が発揮されているが、発生のたびに散布しなければならないことや防除適期である幼虫発生初期を逃すと効果が低くなる場合がある。さらに薬剤の飛散による環境や人畜への影響が懸念されるため薬剤散布に変わるべき新たな防除技術の開発が求められている。散布法以外では樹幹注入法が開発されているが、樹幹注入法は樹種や樹形により、浸透移行性の可否、薬害の有無、対象害虫の殺虫効果を明らかにする必要がある。このため平成16年から19年まで、作業が簡易で環境に与える影響が少ない樹幹注入法によりイヌマキヘのキオビエダシャクに対する殺虫効果試験を実施してきた。本稿は研究期間の終了年にあたり調査結果を総括するものである。
- 2008-00-00
著者
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