非病原性 Ralstonia solanacearum によるナス青枯病発病抑制効果
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概要
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植物病原細菌 Ralstonia solanacearum は植物,土壌および培地中で非病原性株(PC株)に変異する. 本研究では, PC株(E-PCstr)の接種によるナス青枯病の発病抑制効果を調査した. さらに罹病性ナス12品種を供試し, PC株の接種による青枯病発病抑制効果の品種間差異を調査した. 罹病性ナスに20mLのE-PCstr(10 6 cfu(colony forming units)・mL-1の生菌,10 8 cfu・mL-1の生菌または10 8 cfu・mL-1の死菌)を接種し,7日後に,10 7 cfu/ mL-1の病原性株8238rif(野生株8238のリファンピシン自然耐性株)20mLを接種した. E-PCstrの死菌および生菌10 6cfu・mL-1を接種した個体では,発病抑制効果はなかった. 一方,高濃度のEPCstrの生菌10 8cfu・mL-1を接種した個体では,発病抑制効果が認められた. 発病が抑制された個体では, E-PCstrの確実な定着が認められ, 8238rifの垂直方向への移行抑制があった. E-PCstrの接種による発病抑制効果は,供試品種の中で比較的に青枯病抵抗性が弱い品種では防除効果が低く,比較的に強い品種では防除効果が高くなる傾向にあり,PC株の発病抑制効果に品種間差異が認められた.
- 園芸学会の論文
- 2011-10-00
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