嫌気貯蔵日数の異なる豚ぷんの切り返し時消石灰添加堆肥化試験
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概要
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作業等の都合から嫌気的に貯蔵せざるを得ない豚ぷんを水分調整・通気を行っても温度上昇しにくい場合に、切り返し時に消石灰を用いて堆肥化を促進する技術を検討した。新鮮豚ぷん及び2,5,7日間嫌気的に貯蔵した豚ぷん(嫌気豚ぷん)をモミガラを用いて水分調整・通気及び7日後に切り返しを行い、温度変化及び成分変化を調べた。新鮮豚ぷんは詰め込み後翌日に36℃を最高に温度が低下し、切り返し時まで温度上昇しなかった。2,5日嫌気貯蔵豚ぷんはさらに低い温度上昇しかしなかった。しかし、7日嫌気豚ぷんは温度上昇の立ち上がりは遅いものの切り返し時には50℃以上に達した。温度上昇が悪かった新鮮豚ぷん、2,5日嫌気豚ぷんに消石灰を添加すると、新鮮豚ぷんはすぐに温度上昇がみられたが、2,5日嫌気豚ぷんは10日以上経てから温度上昇がみられ著しい発酵遅延が生じた。7日嫌気豚ぷんは切り返し時に消石灰を添加しなくても60度以上の温度上昇がみられた。7日嫌気豚ぷんだけが切り返し前に温度上昇し、2,5日嫌気豚ぷんが消石灰を添加しても著しい発静遅延が生じた原因について揮発性脂肪酸の増減およびpHだけ説明できるものではなかった。
- 2004-03-00
著者
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