イネ葯培養 (ARIS法) においてカルス誘導を終えた葯を新鮮な培地に移植して再培養することで緑色再分化植物体の作出効率が飛躍的に向上する
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概要
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イネ葯培養ARIS法は二段階培養法並の労力で三段階培養法と同等の高い培養効率を示すが,さらなる培養効率の向上を図るため,30日間のカルス誘導培養を終えた葯を新鮮な培地に移し替えてさらに培養を継続することで,再分化能を有するカルスが得られるかどうかを調べた.その結果,葯の再培養を7日間行うことにより,高い再分化能を有するカルスを多数得ることができ,通常のARIS法に比べて約2倍の緑色再分化植物体数を得ることができた.ARIS法におけるカルス誘導培養は液体培地を用いた葯の浮遊培養であり,培養を終えた葯を回収し新たな液体培地に移植する操作は容易に行うことができるため,本法の採用によりイネ育種事業における緑色再分化植物体の作出効率を飛躍的に向上できることが明らかになった.
- 2011-03-00
著者
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